「記事を書く時にリサーチが大事とはよく聞くけどなんでだろう?」
「ほんとうにリサーチって必要なの?」
といった疑問に対する記事になります。
確かに、リサーチをしなくとも記事を書くことは出来ます。しかし、リサーチというのは、よりよい記事・より価値のある記事を書くために必要な作業なのです。
初めは全く読まれない文章しか書くことしか出来なかった私が、少しずつリサーチでの大事な点を意識するようになり、記事の質をどんどん向上させることが出来ました。結果として、PVの上昇や収益に繋がりました。
この記事では、ライティングにおいて、私が学んだ「リサーチにおいて意識するべきこと」「リサーチのおすすめの手法」を具体例に沿って解説しています。
ライターがリサーチをする目的
ライターがリサーチを行う目的とは何でしょうか?
考えてみてください。
より良い記事を書くため?より読まれる記事を書くため?より価値のある記事を書くため?
どれも正解ですが、その本質は何でしょうか?
リサーチとは、「より相手を深く知るため」に行います。その意識を持ってリサーチを行ってください。
ラブレターをイメージしてみると分かりやすいと思います。
例えば、あなたが好きな人に手紙を書くとします。
この時、ライティングのスキルは必要でしょうか?ライティングの技術を事前に学ぶ必要があるでしょうか?
ありませんよね。
そうなんです、相手に響く手紙を書くのに、ライティングのスキルや知識・技術は必要ないのです。
相手をより深く理解していれば、ライティングの技術などは枝葉のスキルであり、ライティングの知識・技術がなくても、相手に響く文章を書くことが出来ますよね。
もう少し理解を深めるために、例を深く考えてみましょう。
男性が彼女に手紙を書く時を想定してみましょう。
「俺が風邪で寝込んでいた時、スープを作ってくれたよね。すごく嬉しかったよ。」
「君が大変な時も全力でサポートしていきたいと思ったよ。」
このような手紙の内容だと、相手に気持ちが届きやすいですよね。
これは、相手の行動の具体例を出して、その時の感情が書かれており、自分に宛てられた手紙だと認識することが出来るからです。そして、文章に感情が入っているからです。
このような文章を書くのに、ライティングの知識や技術は必要ありません。
だからこそ、リサーチでは、「相手を理解するために行う」との意識が必要になるのです。
例えば、辻仁成さんは、相手に響かせる文章を書く天才と知られています。このプロがあなたの「彼女/彼氏」に響かせる文章を書くことは可能でしょうか?
答えは、「ノー」です。
なぜなら、辻仁成はあなたの「彼女/彼氏」のことを全く知らないからです。
つまりあなたは、「あなたの彼女/彼氏」に対しては、文章のプロ以上に響かせる文章を書くことが出来るのです。なぜなら、あなたが一番「彼女/彼氏」のことを文章のプロ以上に知っているから、理解しているからです。
だからこそ、リサーチでは、「相手を理解するために行う」との意識が必要になるのです。
読み手を深く理解するためのリサーチのオススメ手法
では、記事のライティングにおいて、どのようにリサーチを進めるべきでしょうか?
相手をより深く知るためのオススメのリサーチの方法は、
- 悩み相談サイト
- 生の声
- 過去の自分
- ライバルサイト
の4つを有効に活用することです。
悩み相談サイトを使ってリサーチする
例えば、「受験 勉強 工夫」というキーワードで記事を書くとします。
今回はYahoo!知恵袋を利用してみましょう。
検索窓に「受験 勉強 工夫」と打って検索してみると、上位にこのような記事が出てきます。
見てみると、「生活習慣」「モチベーション」といったキーワードが出てきているのがわかりますよね。
つまり、「受験 勉強 工夫」と検索する人は、「生活習慣」や「モチベーション」に対する受験勉強での工夫を欲しているのかも知れない、と仮設を立てることが出来ます。
この作業を繰り返し、想定読者の悩みをどんどん想像を膨らませていきます。
想定読者の悩みイメージが固まってきたら、「その一人に向けて」との意識で記事を書いていきます。そうすれば、具体的な一人に刺さる文章に自然となっていきます。
想定読者がイメージ出来なくても、「こういうことに悩んでいるのかな」と想像を膨らませて、自分で想定読者(ペルソナ)を具体化させ、その設定で記事を書いていきましょう。
繰り返すうちに、より魅力的な、読者の心に刺さる記事を書いていけるようになります。
生の声を使ってリサーチする
生の声もとても有効なリサーチの手段です。
誰かと会話しているときに、
「〇〇で悩んでいるんだよねー」とか
「〇〇をどうしたらいいのかわからない」
そういった疑問を聞くことが出来れば、その友人に語るイメージで記事を書くことで相手に刺さる文章を書くことができます。
生の声は、あくまで入手可能であれば活用すると良いと思います。
直接会わなくても、オンラインで質問してみるのも一つの手です。
具体的な悩みを聞くことは、リサーチの質を大きく向上させる手段として、認識しておくと良いでしょう。
過去の自分をリサーチする
過去の自分をリサーチすることもとても有効です。
過去自分が抱えていた悩み、そしてそれを乗り越えた経験があるのであれば、過去の自分に向けて記事を書くことで、同じ悩みを今現在抱えている読者に対して響く文章を書くことができます。
自分が悩みを乗り越えた経験があれば、その悩みを深く理解し、寄り添って上げることが出来るので、リサーチがそもそも不要です。
例えば「受験」に関して記事を書くのであれば、受験に向けて頑張っていたときの自分を思い出してみましょう。その時に抱えていた悩みはなんですか?どのような不安を抱えていましたか?それをどのように解決し乗り越えてきましたか?
すでにあなた自身が経験済みであれば、すでに知識もあるので、自身の体験談も交えて書くことで、相手のためになる価値のある文章を書くことが出来ます。
「過去の自分に向けて書く」というイメージです。
ライバルサイトをリサーチする
これから書こうとしている記事のキーワードで検索してみましょう。
そして上位サイトが書いてある内容を読んでみましょう。
「ライバルサイトはこういうことを言っているから、読者はおそらくこういった悩みを持っているんだろうな」と仮設を立てることが出来ます。
ライバルサイトは、競合ではありますが、同時に読者を理解するための参考とも捉えることが出来ます。
コピペはもちろん厳禁ですが、悩みを深く理解するための参考ツールとして活用してみましょう。
ライバルサイトは、「読者を理解するために存在する」という意識を持つといいでしょう。
相手に響くラブレターとは
ラブレターとは、相手に自分の想いを伝えるためのものですよね。
ラブレターと記事はとても良く見ていて学べることがたくさんあります。
相手に響くラブレターを考えてみることで、相手に響く文章を書くにはどうすればよいのか考えてみましょう。
ではどういったラブレターが相手に響かないのでしょうか?
周りに埋もれてしまうラブレター
あなたが今書こうとしているラブレターの相手に大量のラブレターが届くとします。
大量に届くと、全てに目を通すことは出来ません。気になるものだけをピックアップして、オススメされた順番にいくつか読んで見るだけでしょう。
オススメされる順番というのは、ライティングでいうと、グーグルの検索エンジンのことですね。
- 文字数で明らかに負けている
- 感情的な価値が入っていない
- 記事の内容がほとんどない
このような記事では、大量に届くラブレターに埋もれて読んでもらうことすら出来ません。
まず読んでもらうためのグーグルでオススメされるためのSEO対策、これらを行わないと相手に届くことすらありません。
興味を惹かれないラブレター
ラブレターが相手に届いたとして、ぱっと見て興味を惹かないのであれば、そのラブレターは開封されないですよね。
ライティングでも同じで、グーグルにオススメされたとしても、タイトルに興味を引く要素がなかったり、タイトルにそもそもキーワードの要素が入っていないと、読んでもらうことは出来ません。
ラブレターでタイトルをつけることはないと想いますが、考え方は同じです。
大事な点は、興味を引くタイトルかどうかです。
感情的でないラブレター
ラブレターにおいて、感情が入っていないラブレターほどつまらないものはありませんよね。
つまり考えや想いが伝わらないラブレターです。何のために書いたのか?と思われてしまいます。
ラブレターには、自分自身の相手に対する想いなどの感情が含まれていることが必須です。それがなければ辞書を読んでいるのと代わりありませんよね。
ライティングも同様です。
感情的価値が含まれない記事であれば、Wikipediaを読んだ方が早いとなるでしょう。
自分の体験やその時に感じた感情それらを含めることで、人間味溢れた記事になり、相手に読んでもらえる記事となります。
自分宛てでないラブレター
「風邪を引いた時にスープを作ってくれたよね」
でも、これ相手を間違えていたらどうでしょうか?大変なことになるのが想像出来ます。
自分に関係のないと思われるどころか、マイナスのイメージしか付きません。
ライティングに置き換えてみると、「タイトル」や「キーワード」と関係ないことを書いている場合です。
読まれないどころか、すぐに離脱されることで滞在時間も短くなり、他の記事すらも読まれないようになってしまう。
「自分に全く関係のない記事だ」と思われた時点で、最後まで読んでもらうことは出来ないでしょう。
相手に響くラブレターを書くには?
上記で挙げた、相手に響かないラブレターの全て逆を書くことです。
つまり、
- 周りに埋もれないラブレター
- 興味を持ってもらえるラブレター
- 感情が含まれているラブレター
- 相手に関係のあることが書いてあるラブレター
を書くことです。
ライティングで考えると、
- 文字数が多く、グーグルにオススメされる
- タイトルに要素入っており、興味を引き付ける
- 感情的価値が含まれている
- 読者に関係のあることを書いてある
こういった記事を書くことです。
そして、読まれる記事を書くためには、リサーチが必要となってきます。
リサーチをすることで、「相手の悩みをより深く理解する」ことが出来るからです。
リサーチをすることで、「人を知る」ことが出来るからです。
ラブレターといっても、ライバルが多くいれば相対的に評価されます。恋愛においても、周りに勝っていれば、相対評価で勝つことが出来ます。
ライティングにおいても、相対評価です。完璧を目指すのではなく、周りに勝つことで1位になることができます。
ライバルサイトと比較して、「より読者を知ることが出来ているか」「より読者の悩みに寄り添うことが出来ているか」この意識を大事にしましょう。
周りよりも良いラブレター(記事)をかけていれば読まれるようになります。
リサーチの質を向上させるために意識すべきことのまとめ
ライティングにおいて、リサーチを行う目的の本質は、
相手を知り、相手の悩みを深く理解することで、よまれる記事・価値のある記事を書くこと
にあります。
そのために、
- 悩みサイト
- 生の声
- 過去の自分の悩み
- ライバルサイト
を活用して見ましょう。
読まれない記事というのは、
- 周りに埋もれてしまう
- 興味を惹きつけられない
- 感情が含まれていない
- 読者に関係がない
といった特徴を持った記事です。
これらを意識するだけで、より読まれる記事を書けるようになり、より価値を提供出来るようになります。そうすればどんどんPVをも上がりますし、結果として収益もついてきます。
最初から完璧を目指す必要はありません。何度もなんどもリライトを繰り返す中で、より相手の悩みに寄り添っていける文章にブラッシュアップしていきましょう。