この記事では、ライティングを学び始めた頃の私自身の失敗談を掲載しています。
全て、ライティングの先輩から受けた指摘で、その中でも特に自分に有益だったものを厳選して記載しました。
この失敗談は【意識編】と【文章表現編】の2部構成になっています。
新しいことに挑戦するには失敗はつきものです。しかし、失敗するからこそ学びを得ることができ、失敗があるからこそ成功する。
「失敗は成功の母である」
失敗は成功の母とは、失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善していくことで、かえって成功に近づくことができるということのたとえ。
私の失敗談を活かして、どんどんライティングを学んでみてください。
記事を執筆する前にかならずすること
「キーワード」と「想定読者」を、書き始める前に必ず考えるようにしましょう。
- どのようなキーワードで記事を書くのか?
- 誰に対して記事を書くのか?
- 読者に記事を読んでもらってどうなってもらいたいか?
これらを書く前にかならず考えるようにしましょう。
事前に考えておくことで、「誰に対して何を伝えるのか」が明確になり、書いていて記事の内容がブレなくなります。
例えばこの記事では、
「ライティングを学び始めた方に向けて」
「自分の失敗談をシェアすることで」
「同じような間違いをせず、ライティングの技術を身につけてもらいたい」
という考えで書いています。
初めは、少しづつ出来るところからで構いません。
意識し続けるなかで精度が向上していきます。
タイトルを決める時の注意点
タイトルは記事の入り口に当たります。いかに魅力的にタイトルを構築するか、いかに検索されやすくするかということを考えて、タイトルを決めましょう。
SEOの技術は最低限は抑えておいて、SEOを意識してタイトルを決めましょう。その際以下の点に気をつけてみてください。
キーワードをできるだけ左側からキーワードの順番で入れる
例えば、キーワードが「受験 会場 下見」の場合
もっと早く知りたかった、大学受験会場を絶対下見する3つの理由!
受験会場を絶対に下見すべき3つのメリットをご紹介!
などです。
キーワードをタイトルに入れることは必須ですが、キーワードの順番にも気をつけてください。ただし、読んでいて違和感のないように、あくまで読者目線で決めることを意識しましょう。
ライティングとは読者とのコミュニケーション
ライティングとは、うまくコミュニケーションを取ること。
例えば、公園で素振りをしていて、いきなり知らない野球おじさんから「もっと腰に力を入れたほうが良いよ」とアドバイスを受けたら、どのように感じますか?
「。。誰??」
ってなりますよね。
ライティングは読者とのコミュニケーションであり、初対面であることがほとんどです。知らない人から活きない「アドバイスします」と言われるとムッとしてしまうのが人の性。
だからこそ、
- 伝え方、言い回しに注意する
- 嫌な印象を与えずに相手に伝える
の2点に注意してみましょう。
初対面であっても、文章の表現次第では相手に聞く姿勢を持ってもらうことが出来ます。
アドバイスします。
シェアします。
いきなり「アドバイスします」だと人によっては上から目線に聞こえるものです。その場合は、自分の考えをシェアします、といった柔らかい雰囲気で書いてみましょう。
表現が柔らかくなり、内容を伝えやすくなります。
ストレスを与える言い方ではなく、きつい内容をどのように伝えられるかを学ぶことにライティングの本質があります。
ライティングを学ぶことで対面でのコミュニケーションにも活かしていけるので、是非この機会に学んでみてください。
想定読者を記事内ではっきり書きすぎないこと
想定読者を心に留めながら記事を書くことは必要ですが、記事内ではっきりと書きすぎることは注意が必要です。
記事を訪れる訪問者は、自分にピッタリの情報を欲しています。しかし、ストレートにあなたのためにと書かれると、その分一気に距離が近づきます。分析されていると感じてしまいます。
書いてはいけないというわけではありません。書く際には意図を持って書くことが必要です。
時には、「あなたのために書いているのです」と表現することで、アクションを促せることもあるでしょう。
目的感をもって使用しましょう。
実現のハードルを下げることを意識する
記事を書く目的は、読み手に新しい世界を見せることです。新しい世界に踏み込んでもらうことです。もしくは、悩みを解決する方法を提供することです。
その時に、あまりに難しそうな印象を与えてしまうと、ハードルが高いと感じ尻込みしてしまいますよね。
「ためになることが書かれてあるけど私には難しそう」ではなく、
「私にも出来るかも、やってみよう」と思ってもらうことが大切です。
いかにして、ハードルを下げて伝えてあげられるか、意識しましょう。
導入文は全身全霊を込めて書く
タイトルに興味を持ってもらった後に読者が最初に目をするのは、導入文です。
記事を読み進めてもらえるかどうかは、導入文で決まります。
導入文に変更が入ると、その後の本文や結論部分もすべて変更することになります。
また、導入文は、記事の全体のまとめにもなる。
なので、導入文は、記事執筆の最後に書くことがオススメです。
直接メッセージと間接メッセージ
直接メッセージとは、「掃除しなさい」という直接的・命令的な書き方のことです。
間接メッセージとは、「掃除すると、こんな良いことがあるよ」といった間接的な・柔らかい言い方のことです。
直接メッセージを使ってよいのは、すでに信頼関係が成り立っている相手のときだけです。
ライティングでは、不特定多数に書く場合がほとんどであり、初対面になるので、基本的には間接メッセージで書いていくという意識を持っておくと良いでしょう。
ただし、知識として、
- 人は、直接メッセージを好む人と間接メッセージを好む人がいる。
- 女性は間接メッセージを好む人が多い。
ということを知っておくと良いでしょう。
サイトの雰囲気によっては、直接メッセージを多用することが正解の場合もあります。ご自身の状況に合わせて考えてみてください。
間接メッセージで書くことが難しい場合は、自分の体験談として書き直してみましょう。自然と間接メッセージになるので、難しい場合は活用してみましょう。
さり気なく相手に気付かせるには、自分自身を卑下する方法も有効です。
「以前私は、〇〇で悩んでいましたが、〇〇をすることで〇〇な未来を手に入れることが出来ました。」
これは、遠回しに「〇〇をすることで△△を手に入れられるよ」と伝えることが出来ます。
抵抗があったとしても、このように間接メッセージを使うことで、やわらかく相手に伝えることが出来ます。
読者の心理・読者は十人十色
人は皆それぞれ違います。全く同じ人間は世界に2人もいないのです。
違った人生を歩み、違ったことを考え、これまでの行動をとってきました。
あたなも、私も、全く違う人間です。
読者は、「皆と同じように染まっていたくない」と考えるものです。服装や髪型に個性が現れるように、考え方も皆異なります。
その中で、「横並びのなかで生活してきた、自分で判断してこなかった」といった表現は、実際がどうであれ、NGです。
読者のこれまでの人生を真っ向から批判する書き方は、不快感を与えます。
読者のこれからの行動を導くためには、「地獄の未来」「理想の未来」を見せることで、「このままではこうなってしまうよ」もしくは「こうするとこんな良い未来が待っているよ」と伝える方が無難です。
これまでの行動を批判するのではなく、これからの行動を導いてあげましょう。
ライティングで結論をいつ伝えるかを考える
賛否両論はありますが、基本的には、記事は読み進めてもらいたいので、結論は最後に書くことを基本とすると良いでしょう。
読者の疑問に対する答えを出し渋ることで、読み進めてもらうように促すのです。
結論を最後に書くというのは、あくまで基本であり、絶対ではありません。
サイトや記事によっては、最初に結論を示してあげて、本文でその理由を伝える方が有効な場合もあります。
大事なことは、「記事ごとに結論をいつ伝えるのが良いか」を意識することです。
そこに自分なりの考えを持つことが出来れば、分析する中で、「やっぱり結論を先に書こう」「結論は最後に持ってこよう」と戦略的に執筆することが可能になります。
意識して書いてみることで、自分なりの表現が出来る様になるでしょう。
結論部分でのワクワク感を大事にする
結論で「〇〇したほうが良い」と書くだけでは、物足りません。
どうせなら、最後に読んでよかったと満足感をダメ押ししてあげましょう。
その秘訣は、最後に「理想の未来」を書いてあげることです。
例えばこの記事では、
ライティングのイロハを学ぶことで、対面のコミュニケーションだけでなく、人生全般に活かしていくことが出来ます。
ライティングの技術を身に着けて、よりよい人生を開いて聞きましょう。
といった締めの言葉があると、ワクワク感が増し、ライティングをもっと学んでみようという気になるでしょう。
試行錯誤して、自分なりのワクワク感の生み出し方を身に着けてみてください。
文章の雰囲気を大事にする
あたなはどのような雰囲気で文章を書いていますか?
読者に想いを伝える、悩みを解決する方法を伝える、という状況では、書き手にも読みてにも上下関係はありません。あくまで対等な立場です。
例えば、
「少しでも参考になれば幸いです」
という表現は下手に出過ぎていると言えるでしょう。
「絶対に〇〇しておけ」
という表現は、上から目線すぎるでしょう。
立場がはっきりとしていればこそ使える表現ですが、対等である場合は同等の立場であるとの意識で文章を書いてみると良いでしょう。
その意識が、文章全体の雰囲気として現れてきます。
大事なことは、読者の状態を深く考えることです。その意識が読者に寄り添った文章表現に繋がり、結果として読んでよかったと思ってもらえることに繋がるのです。
神は細部に宿る
「神は細部に宿る」という言葉を聞いたことがあると思います。
ライティングでも同じで、ほんの些細な言い回しやタイプミスにより読者の気持ちを削いでしまうことがあります。
1%を大事にすることで、全然違う結果が現れてくるものです。
細かいところに注意して最高のクオリティを出すことを意識する。
それにより、ライティングだけでなく、人生の様々な場面で活きてくる。
ライティングというのは、あなたの人生の一部です。
私自身のことですが、ライティングの師匠に何度も同じ間違いを指摘されへこむことがありました。
しかし、思い返してみると、ライティングだけでなく、他の分野でも同じ間違いを繰り返していたことに気が付きました。
私は、人から指摘を受けることでようやく気がつくことが出来たのです。
もしあなたが、ライティングで細かなミスをしてしまっているのであれば、その他の分野でも同様に細かなミスをしてしまっている可能性が高いです。
あなたという人格の一部を切り取って、ライティングというアウトプットを行う。
つまりライティングはあなたの人格の一部なのです。
ライティングには人格が現れる
「相似形」という言葉をご存知でしょうか?
「相似形」とは、大きさは異なるが形は同じ関係にある者同士のことです。
ここで、草原に佇む一つの「木」を想像してみてください。
木全体は、根っこから葉っぱまで、栄養を届けるための脈が張り巡らされていますよね。
よく考えてみると、葉っぱ1枚も同じように、葉脈があり、葉っぱの付け根から先端まで脈が張り巡らされていますよね。
つまり、「葉っぱ」は「木全体」の相似形であると言えます。
人間も同じで、あなた自身を「木全体」と捉えると、あたなが生み出す「ライティングのアウトプット」はあなた自身の相似形です。
ライティングでのミスは、人生のミスに繋がります。言い換えれば、ライティングにおいて1%を大事にすることが出来れば、あなたの人生においての細部を大事にすることができ、人生において良い結果をもたらすことも可能なのです。
細部を大事にし、後は結果を待つ。
「人事を尽くして天命を待つ」
自分の全力をかけて努力をしたら、その後は静かに天命に任せるということで、事の成否は人知を越えたところにあるのだから、そんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえ。
南宋初期の中国の儒学者である胡寅の『読史管見』に「人事を尽くして天命に聴(まか)す」とあるのに基づく。
ライティングにおいても、細部を大事にしていきましょう。
ライティング初心者の失敗談【意識編】のまとめ
様々な観点から受けた指摘をリストアップしました。
私自身、何度も指摘を読み返すことで、少しずつライティングを身につけることが出来ました。
ライティングを学ぶことは、書く技術を身につけることだけでなく、コミュニケーション全般のスキルを向上させることに繋がります。
ライティングを「人生をより豊かにする技術の一つ」と捉えて、日々研鑽していきいましょう。
ライティング初心者の失敗談【文章表現編】もオススメです。